「遺影」写真→「おもいで写眞」

「おひとり様」の見守り~亡くなった後のお手続きまでまるごとサポートします、千葉市稲毛の見守り隊、行政書士の礒貝です。

「遺影」写真は準備していますか?これを準備しているという方は、他の終活準備もおおかた出来ているのでしょう。

お葬式で故人がぼやけている「遺影」写真を見たことがある人もいると思いますが、多くの人は「遺影」写真を準備していません。そうなると慌てて用意したものは、集合写真に写っている故人のお顔を複写して引き伸ばしたもの。それでぼやけてしまうのです。

実は私、この「遺影」写真に抵抗がありまして…古いお屋敷の長押に、ずらっと先祖代々の写真が並べられていて、写真は白黒で背景は無色や一色。ほとんどがぼやけていて、そこだけ周りとは違う異質な空間。これは、あくまで個人的なイメージです(#^^#)

坂本龍馬の写真が有名ですが、そもそも日本での「写真」の歴史は思う程古くからのものではないので、いつからお葬式に飾られるようになったのでしょう。それに今は核家族化が進み、誰も住まない「空き家」に、「遺影」写真が飾られても見てくれる人がいないのなら、ない方がいい。お葬式に写真がないと「形」にならないからかな…と思う程度だったのですが。

そう思っていた中、先日「おもいで写眞」という映画を観ました。「遺影」写真に抵抗がある人たちが、自分の「おもいで」のある場所であったり、であったり。そういうものに囲まれて写した写真。その人の歴史の一部を見ることができて、とても自然。もちろんピントもあってます。「写真」にこだわるならこちらの方が、ずっといい!

私の「おもいで」として一緒に写したいものは…今はまだ(;_:) 家族と一緒がいいかな…これじゃあ誰の葬式か分からない。

「写真」が要らないなら要らないと、伝えておかなければぼやけた写真か若い頃の写真になってしまいます。