「おひとり様」の見守り~亡くなった後のお手続きまでまるごとサポートします、千葉市稲毛の見守り隊、行政書士の礒貝です。
「私のことは、私とともに決めてほしい」~意思決定支援をふまえた後見事務のガイドラインを学ぶ~ という後見人等の研修がありました。
後見人の仕事は、本人の「財産管理」と「身上監護」ですが、私自身「この決定は、本人の意思を尊重できたものなのだろうか、後見人等の都合で判断していないだろうか」と選択をしなくてはいけない場面で考えることがあります。

又、本人の意見を伺ったとしても、当の本人も、気持ちが揺れ動くことがあります。たとえば、一人暮らしをしていて体調が悪い時は「施設に入るのもいいのかな…」と思う反面、元気な時は「一人暮らしは気楽でいい♪」と感じます。
「後見人等」がいるということは、すべてをご自身でするには不安な状態である、とはいっても、本人も本当は、自分のことは自分でやりたいし、自分で決めたいわけです。それを「後見人」だからと本人の思いをないがしろにして判断することはよくありません。
ただ、繰り返しますが、後見人は「財産管理」もしています。本人が、あれが欲しいと言った時に、後見人が財布のひもを握っているのです。もっと極端なことを言えば、本人を自宅から施設へ移動していただくこともできてしまいます。このような立場であるので、本人であっても、正直に自分の気持ちを伝えにくいという人もいるでしょう。
本人の意思決定支援をする…後見人だけでできることではなく本人の周りの支援者たちとの協力も必要になるのですが、せめて後見人と本人の信頼関係を作らなくてはいけないと改めて思う研修でした。