遺言書を書いて欲しいのに…家族の思い

「おひとり様」の見守り~亡くなった後のお手続きまでまるごとサポートします、千葉市稲毛の見守り隊、行政書士の礒貝です。

私のところに「財産は不動産がほとんど。相続人も複数人いるので遺言を書いたほうがいいですよね。」「子供達同士が疎遠になっているから、遺言で財産の分け方についてきちんと決めておいた方が揉めませんよね。」など、遺言の作成についてのご相談があります。

遺言は必ず作成しなければならないものではありませんが、上のような方たちなら「作成しましょう!」という話しになります。

ただ残念なのは「書いた方がいい人」が相談者ご本人ではなく、ご主人であったり、親なのです。

遺言書を準備しておいた方が明らかにいい場合があります。

所有している財産のほとんどが不動産であったり、推定相続人の関係があまりよくなかったり、配偶者ではない、いわゆる内縁関係であったり、推定相続人の中に認知症の人や行方不明の人がいたり…このような場合ですと、相続で争いが起こったり、時間がかかったり、相続手続きができずに放置(共有状態)されることにもなりかねません。

しかし、周りが遺言のことを切り出しても、財産を譲る側の人が理解していないと、「死ぬのを待っているのか!」とショックを受けたり、怒り出す人もいます。遺書(いしょ)を書いてくれと言っているわけではないのですが。

遺言は自らの意思で書くものですから強制はできません。

ただ『遺言』は多くの方が馴染みがあるものではありませんので、私がどういったものか、このような場合どうなってしまうのかをご説明させていただくことはできます。本人が『知らない』と周りの大切な人たちがずっと不安なまま生活していくことになるのです。